世界の奇跡とまで言われた戦後我が国の経済成長は、1992年のバブル崩壊を持って終止符を打ち、その後「失われた10年」の道を歩んできた。「企業が成長することよりも利益を重視」「事業規模を拡大することよりもキャッシュフローを重視」を目標にした結果、「実力主義・成果主義の導入はリストラの基準が実態」「新人事制度の枠組みは作ったものの風土として定着できないことが実態」が大半であった。その「守りのリストラ」を実施した結果、企業は生き延びてはいるものの社員の不平・不満が多くなったことも隠すことはできない。
考えてみれば、「日本は天然資源がないのだから人的資源に力を注ぐべきだ」との先人の言葉は今後どう考え、進めていけばよいのだろうか。
戦後の大量生産、大量消費による経済成長時代には、人材育成も大量生産方式で同じ時期に同じ教育を皆で受講してきたが、今後価値ある企業として価値ある人材を開発するには、どう人を創っていけばよいのかをしっかりと考えていかなければならない。
ここでは「人を創る」をテーマに企業のCHO(Chief Human Officer)やCLO(Chief Learning Officer)、また時には経営トップの方、そして熱意ある大学の教授陣などに私が直接お会いし、自らインタビューしてそれを掲載する。
そして登場した方が次ぎの方を紹介するリレー方式で続けていく。まず最初に登場して頂く方は、半世紀にわたり主に人事の仕事をされてきた江頭年男さん(元NEC副社長、元日通工社長・会長、NECインフロンティア顧問を歴任)から以前紹介された、NECユニバーシティ取締役経営研修所長の菊地達昭さんにお願いした。
この「人を創る」で各企業の人材開発に対する考え方の一助となれば幸甚とするところである。
[2005/2/16 記]























